税務調査の基礎知識
税務調査とは?
日本の税制は、「自主申告」が基本となっていますので、自分で納める税金は自分で計算し、申告することになっています。
ところが、全ての納税者が、必ず納税義務を正しく、漏れなく履行するかとなると、 誤った解釈による計算ミス、申告漏れ、あるいは悪質な脱税行為ともとれる申告をすることがなきにしもあらずという状態です。
そのために、定期的にいつ来るかということは決まっていないものの、「税務調査」というチェックが税務署より入ります。
税務調査には2種類あります。
悪質な脱税行為等を告発するために行なわれる「強制調査」と、通常の「任意調査」です。
強制調査は国税局査察部が行ないます。
通常の任意調査は、国税局の調査部と税務署の調査部が担当します。
任意調査を行なう前には、次のチェック項目のような内容を確認する準備調査が実施されます。
そして、その内容からどのような調査が行なわれるかが決まります。
チェック項目
上記のようなチェック項目をもとに税務調査は行なわれます。
税務調査はあくまでも税金の申告および納税の正確を期し、租税負担の公正・平等を図ることを目的としています。これにより、納税の社会的公正が保たれ、国の財政の基本である税金が確保されるというわけです。
ですが、税務調査が入るとなると、申告のどこかを指摘されるのではないかと、誰でも不安で嫌なものだと感じるでしょう。
しかし、国が行う調査ですから、任意調査とはいえ「受忍義務」があります。これは、税務調査に応じなければならないというもので、実質的には強制的で拒否することはできません。
顧問税理士がいるのであれば顧問税理士の立会いのもと、事実に基づいて応じる必要があります。
税務調査が多く行なわれる時期
一般的に、人事異動等が関係し7月に税務調査の連絡が多くなるといわれています。
税務調査を受ける法人の特徴
税務調査は法人数の6%ほどの割合で受けると言われています。
税務調査の調査項目